アレルギーとは、免疫反応が特定のダニや花粉といった抗原に対して過剰に反応することで起こる症状のことである。
アレルギー科の看護師として勤務する場合、身体検査や採血など他の科でも行っている業務をすることも仕事だが、他の科よりも重視して行われる業務も存在している。

まず一つ目の業務は、患者の患部のケアである。
多くの場合、患者のアレルギー症状として生じるのは痒みだ。
アレルギーによる痒みは非常な苦痛となって精神的に患者を苦しめるため、アレルギー科の看護師は可能な限り診察後に素早く患部のケアをする必要が生じる。

そしてもう一つ他の科よりも重視されている仕事は、患者に対する精神的なケアだ。
一般的に、アレルギー症状が出ていない人には、症状が出ている人の辛さが伝わりにくいものとして知られている。
そのため、病院に来る患者の中には、精神的な苦痛を来院前に経験している人も多く存在している。
このことから、看護師は患者の患部のケアを担当するだけではなく、精神的なケアを行う必要もある。
その内容は、患者に辛い症状を親身に聞き出し、患者に寄り添うことが主となってくる。
さらにそれに加え、アレルギーは花粉症に代表されるように、長期間その症状と付き合って行かなければならないものも多く存在している。
そのため、精神的なケアに加え、日常生活で気を付けることなどをアドバイスする生活指導も、看護師の重要な仕事の一つだ。